増富の湯から黒森方面へ(Nov. 22. 2007)

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 グレコ母さんが温泉へ行きたいというので山梨県の増富の湯へ行く。風は冷たかったが快晴の一日だった。
 中央道の韮崎インターで一般道に下りると、日本一日照時間が長いことで知られる明野の広域農道を走って増富に向かう。このルートを選ぶのは、眺望が抜群で、南アルプス、八ケ岳、富士山が眺められるからだが、もうひとつ、大好きなくわの木といううどん屋があるからだ。眺望のよいところに建つ小屋のような店だが、地元の女性が切り盛りしており、いかにもローカルな雰囲気が好ましいのだ。今日も今日とて、店内では地元の人たちがコンニャクの作り方についてわいわいお国言葉で話しており、いかにも楽しげなので、うすさいことはうるさいのだが、グレコ母さんと顔を見合わせて笑ってしまった。天ぷらうどんを注文すると、お茶と大根の炒め煮やお新香がサービスされた。大根の甘辛い炒め煮は日本酒の熱燗でも飲みたくなるような美味しさだった。うどんは女性たちが作ったとは思えないが、汁はかなり美味しい。雪のために12月の半ばから3月までは店じまいだそうだ。
 増富の湯は設備も整いなかなか結構な温泉である。源泉は冷泉だが、加熱し温度の違う湯船などが用意され、湯船を移動しながら時間を過すのもよい。しかし、36度の源泉風呂にじっと長時間つかっているのもよいもので、今日は疲労もたまっていたので湯船で船を漕いでしまった。
 増富の湯の後はクリスタルラインを走る予定であったが、紅葉ももう終わっていたので引き返すことにした。しかし、時刻はまだ2時だったので、途中、人造湖の場所で右折し、黒森方面に行ってみることにした。道は増富方面へ向かう道よりもよい道で。鄙びた村落の風景もよい。とくに瑞牆山の眺めが最高で、こんな道があることを今までしらなかったとはいかにも迂闊だった。信州峠を越せば、文字通り信州方面に抜けられるようだから、次回は必ず越えてみよう。もう一つ、瑞牆山の眺めのよい場所に黒森鉱泉の標識があり、なかなかよい温泉らしいから、そこにも一度行ってみたいものだが、入口を見ると、車で行けるのだろうかと不安を覚えるような道だった。