FLTRがごろんと寝てしまった(Mar. 29, 2008)

イメージ 1

 カフェMで遅い昼食を食べた後は、富士山の西の麓にあるドクターヴィレッジの別荘へ知り合いを訪ねる。別荘といっても月の半分は別荘住まいだからほとんど自宅と言ってもよいだろう。不安だったのは、ドクターヴィレッジの道はほとんど舗装されているが、知り合いの別荘の辺りは道が荒れていることで、実際に、落葉松の落葉がたまり、大きめのビー玉ぐらいの小石もごろごろしている。Uターンできるかどうか不安だったが、T字路のスペースを利用すれば何とかなりそうだ。別荘の駐車スペースに白いバンが停まっていたから知り合いは滞在しているようだ。顔を出す前にオートバイを先にUターンしておくことにした。しかし、実際にUターンを始めると、枯れ葉や小石のために思うようにいかない。前輪が少し滑るような感じがある。それでも、じっくり慎重にUターンさせていき、どうにかサイドスタンドを下ろせそうな場所まで移動したが、そこでサイドスタンドを出す前に前輪が滑ったのかオートバイが右側に傾いてしまった。しばらく何とか右足で支えていたが、ついにごろんとオートバイは寝
てしまった。エンジンガードがあるために完全には横にならないので、その中途半端な姿が何ともユーモラスだ。別荘は目と鼻の先で、知り合いに助けてもらえるだろうから余裕である。早速助けてもらおうと別荘に行く。近づいて見ると、停まっていた白いバンどうも知り合いの車ではないようだ。ナンバーの地名が所沢で、知り合いの自宅の住所ではない。それでもいるだろうと信じて玄関の呼び鈴を鳴らすが、しかし応答はない。庭の方に回ってみるが、人の気配はない。ただし、窓のカーテンが開いているし、買い物か何かに出かけているのだろう。すぐ帰ってくるだろうとのんきに構えていたが、し
かし、やはりオートバイを寝かしておくわけにもいかない。それに、午後も遅くなり、空気も冷えてきたのでのんきにかまえているわけにも行くまい。途中、人の姿があったので助けてもらおうと、その人のいた辺りまで歩いてみたがもう人影はない。もしや家の中にいるのかも知れないので、スミマセーン、どなたかいませんかと大声を出してみたが、やはりすでにどこかに行ってしまったようだ。車が駐車してある別荘が近くにあったので行ってみたが、シーンとしている。富士山がやけにきれいだ。写真を撮る。あちこち歩き回ったがまるで人がいないので仕方がないので管理事務所まで歩くことにした。今日は重い革のウェアを着てきたので歩いていると汗をかいた。ようやく管理事務所に到着。事情を話すと管理人の男性が車を出してくれてオートバイが横になっている場所まで送ってくれるとともに、オートバイを引き起こすのを手伝ってくれた。せっかく知り合いに会いに来たが、いつ帰るかわからない
し、だいたい来ているかどうかも不明なので帰ることにした。空はいつの間にかすっかり灰色の雲におおわれてしまった。オートバイをひっくり返した後いつも覚える無力感にとらわれながら走る。河口湖インターから中央道にのった。途中、何かトンというような乾いた音がする。何かがポケットから滑り落ちて、ハードケースに当たったようだ。ポケットを探ると携帯がない。別荘地を歩いているときに携帯を手に持っていたことを記憶しているが、やはり思った以上に気も動顛してポケットにいい加減に入
れたのかもしれない。帰宅後、自分の携帯に電話するも通じない。やはり携帯が滑り落ちたのだ。ムーバと切り替えて使えるようにしてあるのでとりあえす困ることはないが、ツーリングの情報として、宿や食堂などの情報をアドレスブックに小まめに打ち込んでおいたのがすべて失われてしまった。まあ、新しくFOMAを機種変で購入し、また情報を楽しみながら打ち込むことにしよう。しかし、危険を承知で別荘地に乗り入れたのは失敗だった。これを教訓としよう。