春の陽気に誘われて(Feb. 24, 2010)

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 午後仕事で甲府に行かなければならなかったが、朝、春の陽気に誘われて散歩に出た。近くの白い木造の大きな民宿は、冬の間人の気配がなかったけれども、夏の期間は開業し客で賑わうのだろうか。その近くには、何を商っていたか知らないが、閉め切った別荘兼ショップがあって、庭が荒れ果てている様子から、人も住まなくなりショップも閉鎖されたのだろうと思われる。その隣の広い庭のある別荘の脇を歩いていると、庭の手入れをしていた老人がいたので挨拶をすると、中でお話ししましょうと庭に招かれた。奥さんがお茶を入れてくれる。聞けば、冬も滞在するのはこの2年ばかりのことだが、別荘は20年近く所有しているという。近隣の今昔の違いについて話してくれたが、わが家のある場所はかつては森だったのだが切り開かれ、家が建つまでは富士見坂の方から畑の砂埃がすごかったという。今は雑木林に囲まれているその別荘の辺りは草原で、家もぽつんぽつんとあっただけだという。隣のショップは女主人が歳を取り閉鎖したという。定年後などに別荘を買っても高齢になると生活が不便なだけにまた都市にもどる人が多いのだろう。わが家の隣近所も老人ばかりだが、数年後にはどうなっているかわからない。Hさんという老人がぼくの持っているカメラに興味を示すし、写真のことも詳しそうなので、カメラをやってらしたのですかと質問すると、奥さんが仕事だったんですよという。道理で詳しいわけだと思ったが、あぶない、あぶない、知りもしないことを知ったかぶりして話などして恥をかくところだった。帰途、家の近くでオオイヌノフグリが春の陽光を浴びて青く輝いていた。2、3日前のオオイヌノフグリはえらい違いである。