束の間青空がのぞいたが(Oct. 31, 2010)

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 終日、曇天、ときどき霧雨が降る。
 午後、近所を散歩した。霧雨が降っていたので傘をさして出たがすぐに止んだ。森の中の道を歩こうと細い道に入ると、道は朴の木の大きな落葉に埋め尽くされている。かつて雑貨屋をやっていたらしい別荘の庭が、主人が老齢で去ったものだから、すっかり荒れ果てており、心が痛む。
 森の道はまだ緑が優っているが、秋のしっとりとした風情がある。歩いていると、急にほのかに明るくなったので見上げると、雲間に青空がのぞいた。鳥たちが活発に鳴き始め、濡れた木々の葉の周囲を無数の小さな羽虫が舞っている。草木についた水滴がきらめく。しかし、それも束の間のことで、空はすぐにまた灰色の雲に閉ざされてしまった。