誰もいない駅で電車を待つ

今日は息子の誕生日ということで家族で食事をしようと八王子へ。各駅停車を利用。車中でゆっくり読書を楽しみたかったからだ。昨日買ったばかりの田村隆一『小さな島からの手紙』をまず読み、次いで安岡章太郎『果てもない道中記』を開く。田村隆一の本の「小さな島からの手紙」を読み始めて驚いた。1週間ほど前に人から春になったらどこへ旅したいですかと訊かれ、半島に行きたいですね、例えば伊豆半島とか、渥美半島伊良湖岬などへと答えたのだが、田村隆一の旅が伊良湖岬だったからだ。彼はそこからどこかの島に渡るのだが、ともかく伊良湖岬が出てきた偶然が嬉しく、やはり春になったらいかなければならないと思った。
せっかくの家族での誕生祝いであったが、肝心の息子は結婚式のお呼ばれで来られず、グレコ母さんは急用で一旦帰らざるを得ず、グレコ母さんとシェアハウスで暮らしている若者と二人だけで食事をする羽目になってしまった2時間後用事が済んだグレコ母さんが再度合流し一時間あまりおしゃべりができたことが慰めである。
帰途の特急は一本遅いのになってしまった。韮崎で各停に乗り換えねばならない。駅にはほとんど無人の上り電車が停車していた。ホームには誰もいない。

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3