ルカ・ブルームを聴きながら(Mar. 25, 2018)

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 洗濯物がたまった。昼近くのバスがあったのでコインランドリーへ行くことにした。バス停まで近道をしようとあぜ道を歩いているとオオイヌノフグリが春の陽光を嬉しげに浴びていた。てんとう虫もいる。まだ動きはにぶい。
 バスの運転手はいつもの愛想のない人だ。若い女性が一人乗っていた。その女性はスーパーひまわりで降りた。洗濯槽はすべて稼働していた。いつも50分のコースで洗濯するのだが、あまり待たされたのでは次の帰宅のバスに乗れない。そうなると悲惨なことになる。場合によっては長坂駅から電車に乗って小淵沢まで行き、小淵沢から甲斐小泉、そして十数分の徒歩となる。洗濯・乾燥を終えた衣類は軽くなるとは言え、袋2つにギュウギュウにつめるからそれを持って歩くのは大変だ。しかし杞憂だった。iPhoneで太宰を読んでいたら十分ほどで空きができた。
 時刻はすでに午後1時近く、昼食を食べることにする。コンビニ弁当を思い描いたがこれという食べたいものもない。駅が近いがこれといった食堂もない。しかし、コンビニ弁当は食べたくないので駅前の食堂で食べることにした。10人もはいればいっぱいになるような店だ。先客に夫婦連れと2人の子供連れの夫婦がいた。とくに食べたいものもなかったが煮カツ丼にしてみた。かなり待たされたので洗濯が終わってしまうのではないかと少し気が気ではなかった。週刊誌を開くとユージン・スミスの有名な「楽園への道」が目に飛び込んできた。4月からの最初の仕事で使えるのではないかと思い写メを撮った。ようやく出て来た煮カツ丼はとくにおいしくなかった。
 コインランドリーへもどるとまだ終わってなかった。しかし、3分ほどで終わるので何とかバスに間に合いそうだ。洗濯物をラフにたたみ、袋に詰め込む。バス停はすぐ近くだ。バスが来るまで後3分だ。
 同じ運転手、客はぼく一人。運転手の日当にもなるまい。市は赤字路線を何本も抱えているわけだ。しかし廃止するわけにもいかないだろう。いっそ無料にしたらどうかと思う。またiPhoneで太宰の読む。『人間失格』の元になった自伝的な作品。あまり楽しい読み物ではない。ぽかぽか温かいバスの中で読んでいると眠くなる。スーパーひまわりで一人乗車した。往路で一緒だった若い女性だ。
 帰宅後庭の日当たりのよいところでしばし休憩する。見ればチュウリップなどの葉がだいぶ成長している。
 しばらく前に音楽のストリーミングサービスに登録した。CDなどの音源をflac形式に変換して保存して聴いていたが、変換するのにかかる時間や労力は無駄だと気づいた。午前中は大好きな英国の往年の名ピアニスト、クリホード・カーゾンモーツァルトピアノ協奏曲が聞けたし、今はアイルランド人のフォークシンガー、ルカ・ブルームを聴きながらブログを書いている。初めて聴く。昔からよく聴いていたクリスティー・ムーアの弟だという。名前のルカはスザンヌ・ヴェガの曲から、ブルームは言うまでもなくジェイムズ・ジョイスユリシーズ』の主人公の苗字だ。