渋御殿湯と御射鹿池(Nov. 12, 2018)

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 グレコ母さんが小淵沢着10時44分の特急でやって来たので迎えに行き、家に帰る前に、どこか紅葉でも見に行くことにした。八ヶ岳の紅葉はもう終りかかっており、御射鹿池周辺はもう冬枯れの景色かと思われたが、ドライブがてら行って見ることにした。
 御射鹿池は観光客が増えて、池の岸辺付近が踏み荒らされ貴重植物が失われそうになったからか、パイプの柵が作られ、駐車場も作られたために以前の情趣が失われてしまった。それでグレコ母さんも奥の渋温泉へ行ってみようというので、御射鹿池は通り過ぎて渋温泉へ向かった。
 山道は舗装されているものの荒れていた。幸いすれ違う車もなく到着。渓流に沿うように長い建物があり、それが渋御殿湯ホテルだ。駐車場には2,3台の車があったが、開店休業状態のように閑散としていた。せっかくなので入湯することにした。一人千円である。
 客はわれわれ以外いなかった。木造の浴室は風情がある。隅に人が2,3人ぐらいしか入れそうもない矩形の湯船があった。湯が白濁しており硫黄の匂いがする。湯音を確認するために手を入れて吃驚した。冷泉である。何枚もの木の板の蓋を被せた大きな湯船があり、そこは透明な湯が湛えられていた。気持ちの良い暖かさだ。冷泉と交互に入る。それを何度か繰り返している内に冷泉にも平気で体を沈めることができるようになった。帰途、体が次第にポカポカしてきた。
 グレコ母さんは二度目だという。もう四十年も前のことで、そのときは登山者で芋を洗うようだったという。登山が流行だし、夏は客が多かったに違いない。