多摩御陵の森は黒かった（Jul. 26, 2019）

　今月二度目の病院。前回は整形外科だったが、今回は内科である。読書を楽しみたいので２時間半かけて各駅停車で行った。往きはモンテニュー『エセー』第３巻とトーマス・マン『魔の山』を読んだ。本から目を上げて車窓風景を見ると緑が濃い。とくに京王高尾駅のホームから眺めた多摩御陵の森は黒々と見えた。爽やかな高原に住んでいる身には八王子は暑すぎた。体力を消耗して帰りの電車では半分眠ってしまう。目を覚ますと、病院の待合室で読み始めた小池真理子『怪談』を読む。