九頭竜湖ツーリング1日目(May. 28, 2008)

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 5月28日、甲府での仕事が2時半に終ったので3時過ぎに予定通りにツーリングに出る。今宵の宿はすでに飛騨高山の長五郎という民宿に予約した。松本まで約1時間、松本から高山まで2時間から2時間半だというから、早ければ6時には宿に着くだろう。今夜から天候が崩れるという予報だが、出発時にはかなり蒸し暑い。
 甲府昭和インターから中央高速にのる。平日の午後高速はがらがらである。途中早くも雲が多くなり気温も下がる。雨の準備も心構えもできているが、せめて今日だけでももって欲しいものだ。みどり湖PAで休憩したが松本までは予定通りに約1時間だった。
 国道158号線を走るのは久しぶりだ。新島々あたりまではそこそこ交通量があったが、そこから先は前後にほとんど車がなくなってしまった。これはめずらしいことで、たいていいつも上高地へ行く観光バスや車の列が続き、車は流れていても、法定速度よりもかなり遅い速度なのでひどく退屈を覚えるのだが、今日はちがった。オートバイで走るのが楽しいワインディングロードに変貌していたのだ。景色を楽しむことも忘れて飛ばす。
 しかし、奈川渡ダムから先は前を走る車に追いついてしまったのでゆっくり走る。いずれにせよ、トンネルが続くので飛ばすわけにはいかないのだ。山々の緑はきれいだが、トンネルを抜けるたびに気温が下がって行く。安房トンネルの料金所はETCが使えず、現金を財布から出すためにオートバイを駐車場に停めて周囲を見渡すと、山々はガスに包まれて今にも雨が降りそうだ。車は数分に1台通過するぐらいだ。料金所で1万円紙幣を挿入するのに手間取りオートバイから降りざるを得なかったが、後続の車がないので気が楽だ。
 料金所からは急な坂道になる。渓谷を隔てた山に残雪があるのが見える。やがて峠を越して長い下り坂になるが、ほとんどすれ違う車もなく、薄暗くなってきたこともあって、風景は恐ろしいほど荒涼として見える。しかし、ここでも気持ち良く、自分のペースで飛ばせた。
 高山の市街はナビに任せて走る。きれいな町並みだ。考えてみれば、何度かツーリングで来たが、高山の町を散策したことはない。今夜宿泊する長五郎も中心から離れたところにあるからーそれを承知で敢えて予約したのだがー今回も町の散策は無理のようだ。
 長五郎は町を見下ろせる高台にあった。狭い路地を入って宿の前に出ると、若い人が建物の写真を撮っていた。築何年か聞き損なったがかなり古そうな木造建築だ。若い人が建物に裏に停められますよ、ぼくも停めましたというから行ってみると、車とオートバイが1台ずつ停まっていた。しかし、そこそこ広い駐車場ではあるが、凸凹しているし傾斜もあり、FLTRを停めるのはむずかしそうだ。停められても明朝出すときに苦労しそうだ。雨でも降ったらさらに取り回しに苦労するだろう。
 結局、ご主人に頼んで民宿の出口に近い場所に停めさせてもらった。ご主人がサイドスタンドの下に敷く板きれをもってきてくれた。
 玄関を入ると、すでに食事をしている老人たちが元気にしゃべっている声が聞こえた。案内された部屋からは高山の夜景がよく見えた。