内湯に入ってみた

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自在館の内湯にはうえの湯としたの湯があり、時間によって男女が入れ替わるようになっているようだ。今日の午後から夜はしたの湯が男性である。地下一階からさらに何段も階段を下った谷川のせせらぎがすぐ下を流れているような場所にあり、窓からは向こう岸の木々の梢が手に届きそうで、緑が眼にしみる。温泉はかなり温く、無色透明。ラジウム泉のようだ。先客は二人。三十代くらいの男性はじっと瞑目しているが、六十代の親父はちらちらとしきりにこちらを見る。どうやらこちらに話し掛けたくてしかたがないのだが、三十代が瞑目しているので遠慮しているようだ。案の定、三十代が出ていくとさっそくあんたさっき単車で来たひとでしょと話し掛けてきた。壁に入浴者の心得として、大声で話さないというのがあり、こまったものだと思ったが、話に付き合うことにした。温泉の写真を撮りたかったので、話に付き合うことで撮影を許してもらおうと思ったのだ。かなり訛りがきつい。大宮から岩魚を釣に来た栃木県人だという。