従容と死に就こうとしている蟲たち(Nov. 14, 2010)

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 午後も遅くなって美しく晴れたけれども、薄ら寒く薄曇りの、落ち着いた秋の日曜日だった。午前中に散歩に出て、2時間あまり歩く。今日の散歩のお供は親父の形見のマミヤ6とリコーカプリオGX100。子供の頃、数えきれないほど被写体になったなつかしいマミヤ6を持ち出したのは今日が初めてであったが、光の乏しい生憎の天気で3枚ほどしか撮影できなかった。快晴の日の活躍を願おう。
 木々は様々な色に色づいているが、草はもうほとんど枯れている。その枯れた叢の中をのぞくと、立ち枯れ寸前のアザミの花にシジミチョウがじっとしている。カメラを近づけても動かない。自然についての言説はすべて感傷にすぎないことは承知で敢えて言えば、そのシジミチョウたちは死を待っており、従容と死に就こうとしているその姿に感動を禁じ得なかった。