ヴァニスタ、もしくはメメント・モリ(Jul. 28, 2011)

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 断酒というほどのこともないけれども、健康を留意して、たまにビールを一缶ぐらい飲むだけで、酒にはほとんど手を付けない。しかし、昨夜は食事会に招かれ、意に反して飲むことになってしまった。生ビールと、その後になかなかいける赤ワインを二人で一瓶空けた。自宅の最寄り駅の駐車場に車をとめてあったが、当然、タクシーで帰らざるを得なかった。
 今朝は小雨がときどきパラつき涼しかった。二日酔いというほどではないが、久しぶりの酒で体がだるい。面倒だが車を取りに行かねばならないが、そのためには3つの選択肢がある。甲斐小泉駅まで15分ほど歩き、小海線中央本線と乗り継いで長坂駅まで行くか、5分ほどのところにあるバス停から長坂駅までバスで行くか、はたまた、徒歩で行くかである。わが家から長坂駅までは車ならば15分だが、今のぼくの足では1時間半はかかるだろう。小海線にはしばらく乗っていなかったから、電車で行くのが第一候補だったが、別件でメールのやりとりをしていた悪友(女性)から1時間半の歩きを勧められた。行き倒れたら、仙人(彼女からは仙人と呼ばれている)の骨は拾ってくれるという。
 さて、玄関から裏の道に出ると、ぱらぱらと雨が来た。カメラを2台下げ、傘をさして歩くのは面倒だなと思い、悪友には内緒でやはり電車かバスで行こうと時刻表を調べたら、電車は1時間半後、バスも2時間以上待たなければならないことがわかった。仕方がない、諦めて歩くことにした。
 結局、長坂駅まで2時間かかってしまった。写真などを撮りながらのんびり歩いたからである。涼しかったのが幸いだったが、体調が万全ではなかったこともあり、かなり疲れた。
 クチナシの白い花が朽ちた花と並んで咲いていた。骨を拾ってくれ、拾ってやるなどとメールのやりとりがあった後だけに、また、昨日は猫の髑髏のことをブログに書いたばかりだったので、クチナシの花を見て、人生の無常を意味するヴァニスタという言葉や、「死を忘れるな」という意味のメメント・モリという言葉を思い出す。