朝まだきのフルーツ公園へ(Aug. 17, 2011)

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 昨夜は夕食後寝てしまった。午前0時前には起きて仕事を始めたが、午前3時頃になって、どうやら朝まで眠れそうにないことがわかり、それならば夜明けの風景を見に山梨市のフルーツ公園へ行くことにした。3月まで同じ職場にいて世話になったHさんがブログで毎朝2匹の愛犬を連れて公園を散歩していることを書いていたので、散歩している前に突然現れて驚かせてやろうといういたずら心もあった。
 午前4時過ぎ、ポットにコーヒーをつめてSRで出発。ハーレーのロードグライドで行きたかったが、近所がまだ寝静まっているときにエンジン音を響かせることは憚られたのでSRにしたが、SRならば家から少し離れた場所まで押していきエンジンがかけられたからである。出発してすぐライトが点灯していないことに気づき慌てた。まだ暗かったからだ。どうやら電球が切れたようだが、ハイビームにしたら何とか点いたので予定通りにフルーツ公園を目指す。
 ニュースによれば昨夜はだいぶ渋滞していたようだが、普段よりはかなり車が多いとはいえ、早朝の中央高速は快適である。空が白んでいくのを見ながら、遅くなると早起きのHさんの朝の散歩が終わってしまうからと先を急ぐ。一宮石和インターで高速を下り、まだほとんど車の走っていない市街地を走り抜ける。フルーツ公園の丘へ続く坂道を駆け上がりながら驚くHさんの顔を想像して何だかわくわくする。
 公園には第1、第2駐車場があり、いつも第2駐車場にとめるのだが、ブログの写真を見る限りでは上の方にある第1駐車場にHさんは車をとめているのではないかと推理して、そちらに向かう。広い駐車場には車が数台あった。どうやら車中泊をしたらしい人がいるらしい。エンジンをかけて冷房を使っている車もある。トイレで洗面をして、車の脇で朝食を食べている男性もいる。Hさんの車がわからないのですでに来ているのかまだなのかわからない。とりあえず、公園の見晴らしのよいところへ行って、甲府盆地の風景を撮影する。今日は曇が多く、朝陽は拝めそうにない。公園内にHさんの姿がないかと探すがそれらしい人影もない。
 早朝にもかかわらず、公園の上の方から下って来る車や上って行く車が多い。後でHさんから聞けば夜明け前から営業しているほったらかし温泉へ朝風呂に来た人たちのようだ。夜明けの1時間前から営業を始めるのは露天風呂につかりながら朝陽が山の端から昇るのが見られることを売りにしているからだろう。Hさんの姿が見えないのであるいはもっと上の方を歩いているのだろうかと、オートバイで上に行ってみたがやはりいない。もう一度駐車場にもどろうと坂道を下っていると、犬を連れたHさんが目に留まった。いきなり目の前に現れるという劇的な場面をねらっていたが、やっとHさんを見つけた喜びでついつい声をかけてしまった。しかし、Hさんがやはり驚いた表情をしたので当初の目的は果たせた。
 Hさんは2匹の犬を飼っており、ちょうど1匹の方の散歩をすませて、ヘルニアだというもう一匹に軽い散歩をさせるために駐車場にもどるところだった。2匹は父娘で、ヘルニヤの父犬は車の中のケージで待っていた。ぼくが公園に到着したときにすでに駐車していた車だ。散歩にお伴させて頂くことにする。
 毎朝2匹を散歩させているだけにHさんのリードの扱いは手馴れたものだ。老犬は歩行がかなり困難なようだが、それでも一生懸命に歩いている。フルーツ公園には何度もオートバイで来ているが、園内を散歩するのは初めてだ。しかし、いつもHさんの撮った写真を見ているせいか初めてのような気がしない。途中で娘犬の方のリードを外すと、元気な娘は近くの浅い池に飛び込む。朝の沐浴はいかにも気持よだそうだ。フルーツ公園というだけあって、園内にはリンゴやぶどうが実をつけている。Hさんがニュートンのりんごだと教えてくれた木は青い実をつけていたが、ニュートン万有引力を発見したと言われる林檎の木の子孫なのだそうだ。
 Hさんが犬たちに、そら、来たぞ!と叫ぶので視線の先を見ると、真っ白い大型犬と女性の姿があった。Hさんの息子さんの奥さんが愛犬を連れてきたのだ。Hさんがブログにも書いていたし、新たに説明してくれたが、白い大型犬は2つの純血種を意識的にかけあわせたハイブリッドらしいが、犬のことに疎いぼくには名前を覚えられなかった。おとなしい、いかにも賢そうな犬で、主人の側を離れることがないのでリードをつけていないのだという。Hさんの息子さんは近々上海へ赴任するということなので奥さんにご一緒に行かれるのですかと聞くと、まだわからないという。横浜の出身で、実家は港の見える公園のすぐ近くだということだ。
 Hさんを驚かせる目的を果たせたので、家で淹れてきたコーヒーをふるまって失礼するつもりだったが、トウモロコシをご馳走するからちょっと寄りなさいという。Hさんと息子さんは別々の家を構えているが、フルーツ公園を下ったところにあるのだ。Hさんの車の後に続く。途中、Hさんが車を停め、いつもここから朝陽の逆光に映える塩の山を撮るのですというので、ぼくもシグマで撮影させてもらう。息子さんの家の前にHさんと息子さんが協同で耕している畑があり、Hさんがそこでトウモロコシをもぐと、すぐにお嫁さんが茹でてくれた。こちらはコーヒーを出す。残念なのはだいぶ味が落ちていたことだ。ぶどうもご馳走になり、次には一緒にツーリングに行きましょうと約束して帰途についた。