黄昏時間が永くなる(Feb. 19, 2012)

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 午前中から正午過ぎまでスイッチバックで走り回っていたので昼食は2時近くになった。食後は炬燵にもぐりこんで『フランケンシュタイン』の続きを読む。考えてみれば、考えてみなくとも、1,600ccの大型オートバイに跨って走るということは、文字通り「フランケンシュタインの怪物」的パワーを手に入れたということだ。怪物のように暴走しないように気を付けなければならない。
 フランケンシュタインが怪物の花嫁の創造をスコットランドの島で始めたものの完成を見ないうちに破壊したことで怪物のすさまじい怒りと復讐劇が始まるところまで読んだら、睡魔に襲われて転寝、目覚めると西陽が雲をオレンジ色に染めている。読書も他の仕事も夜にすることにして、夕刻の散歩を楽しむことにした。
 5時過ぎに散歩に出る。風はまったくなく、めずらしく気温もさほど下がっていない。雲が薄い藍色、灰色、オレンジ色に染まってきれいだ。裸の樹々のシルエットも美しい。八ヶ岳の一画がオレンジ色に輝いている。白い富士山はピンクがかったオレンジ色に光っている。1ヶ月前はたちまち夜の帳が下りてしまったが、黄昏の時間が永い。春の訪れは、日が永くなったというよりも、黄昏の時間が永くなったことでわかる。