鷹狩山から北ルプスを眺望する(Oct. 19, 2012)

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 昨日は今年もっとも気温が下がり、夜はさらにぐんと冷え込んだ。しかし、朝起きると、台風一過のような快晴である。スタポンがまだ毛玉を吐いて元気をなくし、呼びかけてもじっとしているので、しかたがない、いつものことだから心配ないだろうと考えて、ツーリングに行くことにした。目的地は、せっかくの快晴だから北アルプスが眺望できる場所がよいだろうと信濃大町へ方面を選んだ。小淵沢インターへ向かって走っていると、甲斐駒ケ岳に冠雪が見られた。やはり昨夜の冷え込みが相当きつかったのだろう。山へ分け入るので弁当のパンを買おうとセルクルに立ち寄ると、店主が甲斐駒に初冠雪だそうですよという。やはり思った通りだった。写真を撮らなかったことを後悔した。
 冷たい風を切って中央高速、そして長野道を走る。みどり湖パーキングエリアで休憩し地図でルートを確認する。老人が近寄ってきたのでまたハーレーですから何ccですかという質問かと思ったら何か液体が垂れていますよという。すぐにシートに染み込んだ雨水だろうと思ったが、念の為に指につけて匂いを嗅いでみるとやはり水だった。老人がシグマですか、ぼくもですよと、ぼくが首から吊るしたカメラを見ていう。山登りに持って行くのだが、シグマで撮影すると青がきれいなので友だちからまた補正したなといわれる。これはカメラだ写したままだよというんだが、シグマの青はほんとうにいいというのでぼくも同意する。
 安曇野インターで高速を下り、国道19号線を長野方面に走る。考えてみれば、長野方面に行った帰りに19号線を走ったことは何度かあるが、長野方面に向かって走ったことはほとんどないのではないか。長野にはいい道が多いが、犀川に沿って続く19号線もなかなかいい。
 19号線を途中で右に折れて県道55号線で信濃大町方面へ向かう。難所を予想していたが、集落も見られるなかなかいい道である。枝道があるので北アルプス絶景ポイントはそれらのどれかへ入ってみなければならないのかとときどきオートバイを停めて地図を開くがよくわからない。人に尋ねたいが、車は通るものの、歩いている人はいない。とにかく先に進むしかないので、どんどん山を上って行くと、唐花見湿原という標識があり小さな駐車スペースがあった。2,3台の車が駐車している。信濃大町からやってきたのだろうか、すぐ側のトンネルを抜けてきた車が駐車すると、老人が2人降りてきて、一人はカメラと三脚を担ぎ、もう一つの古いトンネルの通行禁止のバリケードを越してトンネルの中に入っていく。どうやらそのトンネルの先に絶景ポイントがあるのかも知れないと思ったが、念のために誰かに尋ねてみることにした。駐車場に人はいたが看板に描かれた大きな地図を見ているので当てにはできない。見ると、近くに食堂がある。弁当は持ってきたが、少し休憩もしたいし、店で食事していろいろ教えてもらうことにした。
 店の名前はGinger Man。店内に入ると、先客の女性が2人いたが、他のテーブルもカウンターも食い散らかした皿などがそのままになっている。年配の小柄な女性がちょっと困った顔をして、もうあまりないんですがという。女性が一人で切り盛りしていいるので客が大挙して押し寄せると片づけもままならないようだ。カレーがならばあるというので注文する。忙しそうなので質問のタイミングに苦労したが、それでもいろいろ教えてもらった。2人の老人が入っていったトンネルの向こうからやはり北アルプスが見えるようだ。しかし、絶景ポイントは鷹狩山で、道は狭いが舗装されているので車でもオートバイでも行けるという。カレーは普通に美味しかった。他にも聞きたいことがあったのでコーヒーも追加する。北アルプスの絶景を撮影したら信濃大町へ下るつもりだったが、店の前から大峰牧場を抜けて池田に下る道がよさそうなので尋ねると、オートバイでも問題なく走れるいい道だと教えてくれた。
 鷹狩山の展望台までの道は狭いということだったので心配だったが、荒れたところもあったものの問題なく行けた。展望台へは駐車場から少し歩いて上がらなければならないが、途中の森はさわやかで木漏れ日がきれいだった。北アルプスの眺望はすばらしいことはすばらしいかったが、まだ山に冠雪は見られず何か物足りなかった。またもっと遅い時期に再訪しなければなるまい。
 帰途は大峰高原を経由することにした。山の尾根の森を抜ける爽快な道ではあるが少しばかり整備され過ぎのような気がした。実際に公園になっているようで遊歩道などが見られた。前で車が停車しているので脇を抜けようとしたら猿の群がいる。反対側から車がかなり飛ばしてきても逃げようともしない。観光客が餌などをやっているに違いない。日光いろは坂の二の舞になるぞといやな気がした。また、先には係員のいる大きな駐車場があり、バスなども停まっているので何事かと思ったら、大カエデというのがあるらしくその見物客である。通り過ぎながら見ると、確かに大カエデで、部分的に赤く色づいており、周囲に何人ものカメラマンがいて写真を撮っていた。
 小淵沢に帰ったのは4時半ごろだった。朝初冠雪の甲斐駒の写真が撮れなかったので今度こそと思ったが、残念ながら山は雲に包まれていた。しかし、冨士山は冠雪のスカートがだいぶ下がり、西日が照り映えてきれいだった。