山は雪だニャン（Dec. 13, 2013）

　朝起きて北向きの窓から外を見ると、雲が北西から南東へゆっくり歩くように流れていた。午前10時過ぎスタポンが外に出たいようなので玄関のドアを開けると、風は身がすくむほど冷たかった。近所の楢の巨木も葉をすっかり落としてしまった。栗の木の幹にセミの抜け殻があった。いつも歩いて見ていたはずなのになぜ今まで気が付かなかったのだろう。
　昼近くにストーブ屋さんが煙突のチェックに来てくれた。風が冷たいので屋根に上ってもらうのは気の毒だったが、チェックしてもらった結果、煙突はダミーではないことがわかった。これから見積を出してもらって最終的に購入を決めるわけだが、煙管が品薄ということもあり、設置せきるのは今月末か年明けになるという。クリスマスを暖かいストーブの炎を眺めながら過ごしたっかったのだが無理なのだろうか。
　昼食後はJマートへ灯油を買いに行く。昨年のこの時期に比べれば購入の量も頻度も多く財布は薄くなるばかりだ。駐車場から南アルプスを見ると、山なすっぽり雲に包まれている。山は今日も雪のようだ。家に帰ったらスタポンに、『楢山節考』の最後で息子の辰平がおりん婆さんに言う、おっ母、雪だ、雪が降ったぞ、よかったなニャア（もちろん正確な引用ではない）と言うことにしようと思った。
　一度家に帰って灯油を車から下ろして今度は冬用のタイヤを積んで近くのガソリンスタンドへ行く。冬のタイヤをもう一冬もたせかったが、どうやらもう限界らしく新しいのを買い換えることになったのだ。10月11月にちょっとした仕事をして臨時収入があったので以前から欲しかったカメラを買おうとずっと楽しみにしていたが、それもはかない夢になってしまった。しかし、ガソリンスタンドへ向かう途中ちらちら舞っていた雪がタイヤを交換してもらっている間に本格的な雪になり、やはり何ものも命には替えられない、やはりここは冬用のタイヤを新しくすべきだったと納得したのだった。
　YouTubeに雪の動画をアップした。ガソリンスタンド近くの小海線の踏切の上からスローモーション撮影。
http://www.youtube.com/watch?v=Ll3XyIbuP0I