Kindle版で小説大全を読む(Aug. 26, 2018)

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 予報どおりに残暑が厳しくなった。家の中にいても少し不快である。
 今日も買い物に出た以外はほとんど家で読書していた。Kindle版の「昭和前期小説大全」を『人間失格』を最後に読了したので、「大正文学小説大全」を読み始めた。最初の1篇は鴎外の「興津弥五右衛門の遺書」で、今日はそれに加えて同じ作者の「かのように」と「羽鳥千尋」を読む。「かのように」は興味深い哲学談義があり、いつかもう一度じっくり繙きたい。今夜、あるいは明日からは荷風の「妾宅」である。
 アマゾンの「昭和前期小説大全」についてのコメントに目次検索の不備を批判しているものがあったが、ぼくは気にならない。なぜならば、作家の好き嫌いとか、興味有る無しで読もうと思っているわけではなく、ただただ配列の順序(一応年代順に並んでいる)に従って最初から読むつもりだからである。だから、再読、再再読の小説があっても読むつもりだし、場合によれば、ある種の偏見があって縁一度も手にしたことがなく、もしかしたら一生読むことなく終わる可能性のあった作家・作品も読むつもりである。ただし、Kindle版は「小説大全」と銘打っているけれども、青空文庫の作品データを編集しているだけなので、「昭和前期小説大全」といい、「大正文学小説大全」といっても、抜けている作家・作品が多々あることは言うまでもない。でも、それでも構わない。抜けている作家は書籍で読めばよいのである。
 夜になっても窓を閉めると蒸し暑い。網戸だけにしたら気持ちの良い風が入ってくる。