仕事の合間に職場の周辺を歩き回って秋の雑草を撮影した。久しぶりの仕事で疲れていたのか、問題のある左足が痛んだが、誰にも邪魔されず半時間ほど散策を楽しんだ。しかし、散策した場所というのは、どぶ川が流れ、新しい道路が通り、人家の間にブドウ棚などがある、何とも中途半端な、殺風景な場所である。撮影した野草は路傍や川の土手などにあった秋の雑草だが、秋の野草はぼうぼうに生えた雑草の中にあってこそ美しい。もちろん、それぞれの野草には名前がある。しかし、今回敢えて名前を記さないのは秋は名もなき草が美しいと思ったからだ。
