小津町から恩方の興慶寺へ2(Dec. 20, 2006)

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 一本杉が切り倒されているのを見て憂鬱な気分がぶり返してしまった。もうそれ以上小津川の上流に行きたいという気持ちも失せてしまった。ほんとうに嫌な気分である。車を駐車した所にもどり、さて、どうすればこの嫌な気分が晴れるか考えたが、考えれば考えるほど憂鬱になるばかりだ。
 鬱な気分を抱えたまま低い峠を越えて恩方に抜けてみた。久しぶりに奥に行ってみたかったが、少し逆方向にもどり、夕焼け小焼けの興慶寺に行くことにした。夕刻もよいが、朝もよいに違いない。
 墓地の駐車場に車を乗り入れると、墓参りの人たちがそこそこいるのは意外だった。生まれ故郷の辺りでは暮に墓参りする習慣がなかったが、暮に墓の掃除をして死者にも清々しく新年を迎えてもらうのはよいことだ。生者もまた清々しい気分になるにちがいない。
 山門の階段を登る。木の葉が散った後なので眺めがよくなった。境内は無人である。ただし、焚き火の煙が上がっていたから、寺の住職か誰かがやはり新年を迎える準備をしているようだ。
 山門の古びた板戸の節がなかなか渋かったので撮影してみた。