熊に怯えながら(0ct. 26, 2011)

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 今日は午後から仕事である。8時半に朝食をすませると、出かけるまでたっぷり時間がある。空は雲ひとつない快晴だ。昨夜の県内ニュースで吐龍の滝周辺の紅葉がきれいになったというのを見たから、ちょっくら行ってみようかとも思ったが、アマチュアカメラマンが大挙して押し寄せて三脚を立てている様子が浮かんだので別の場所に行くことにした。近所の森でもよかったが、せっかくたっぷり時間があるのだから、もっと山深い場所へ行きたいとも思ったのだ。そこで思い出したのが昨秋見つけた八ヶ岳山麓の森だ。そこならば、わが家から車で十数分のところだが、山深く、あまり人が訪れないのでゆっくり秋を満喫できるだろう。八ヶ岳高原ラインの小荒間信号から落葉松の茶色い葉が散り積もった細い山道を車で上ること5分でその森はある。車が数台かろうじて駐車できるぐらいのスペースがあり、そこにはもう軽自動車が一台停まっていて、登山の準備をしている年配の人がいた。ぼくの後をもう一台軽自動車が上ってきたが、すぐにいなくなった。今年は大きな台風や雨があったので道はだいぶ荒れていたが、散歩するのに支障があるほどではなかった。白樺の葉はもうだいぶ散って、残ったが葉が陽にきらきら輝いていた。登山の準備を終えた人が後から歩いてくるのではないかと思っていたら、その人は別の道を選んだのか、いつまで経っても誰もやって来ない。微かな風の音と小鳥の鳴き声がときどき聞こえるだけで、森はどこまでも静かである。先日、クマ出没の立て札を観音平駐車場で目にしたので、大丈夫だろうと思いながらも何となく恐い。しかし、秋の森ほど美しい場所はないだろう。