スタポンの初めてのお使いならぬ初めての庭(Sep. 8, 2012)

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 ハインラインSF小説夏への扉』は、厳寒の冬、大きな屋敷に住む猫が「夏への扉」を探して家中の窓という窓を巡回しながら外を眺めるという話から始まるが、猫というのはしばしば窓から外を眺めているものだ。スタポンも例外ではない。八ヶ岳へやってきて今日で11日目になるだろうか。昼近くウッドデッキに秋の柔らかい日差しが降り注いでいるのを見て、グレコ母さんがいれば止められただろうが、少し外に出してやりたくなった。この家に来た最初からグレコとはまったくちがって落ち着いているので大丈夫だという確信はあったが、また逃げられでもしたらグレコ母さんや息子からどんなに恨まれるだろうかと思ってちょっと不安であった。しかし、スタポンはウッドデッキに下ろしてやるととくに慌てる風もなく、興味深げに周囲を見回し、匂いをかぎ、ゆっくりと少し庭を探検すると、それで満足したようだ。しばらくしてぼくが家に入ると当たり前のようについてきて家に入った。まだ油断はできないものの、これならば居間の窓を開けておいても大丈夫だろう。安心した。
 午後スタポンが昼寝をしているので買い物に出た。2階の部屋に本を置いたら下の部屋のふすまが動かなくなったものだから、文庫本が入るぐらいの本棚を買って、別の場所に本を移そうというのだ。しかし、手頃なものがなく、購入品目は物干し台になってしまった。カフェオトノでコーヒーを飲んで帰る。