日本の国蝶オオムラサキ(Jun. 29, 2013)

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 昨夜11時過ぎに小淵沢に着いたグレコ母さんは左目に眼帯をしていた。眼が赤く瞼は腫れぼったい。それで北杜市の眼科を検索すると、総合病院2つと診療所1つに眼科があることがわかった。総合病院は混んでいるだろうし、そんなに大げさなことではないから、白州にある診療所で診てもらうことにして、朝食後車で出かけた。診療所は台ヶ原宿にあり、旧甲州街道の趣きのある町並みの路地を入ったところにあった。建物はなかなか立派である。ここには内科もあり、ぼくもお世話になることもあるかも知れないのでぼくも診療所内に入ってみた。待合室は閑散としている。受付の男性にグレコ母さんが診察を願い出ると、眼科は火曜日の午前中しか開いていないという。受付の男性は親切に他の眼科なども調べてくれたが、これからわざわざまた別の病院へ行くのも面倒なので、内科の医師に診てもらうことにした。一時間ほど待たなければならないというので、ぼくはこの機会に旧甲州街道を少し散策してみることにした。車の運転をしながらも閑静なすてきな場所だと思っていたが、歩いてみるとさらにその感を強くする。街道の縁まで人家の塀がせまっており、それがとてもよい感じなのだが、モータリゼーションの時代にはもうそぐわない道だ。大型のトラックはとてもすれ違えない。自元寺という標識があったので路地の奥へ入ってみると、いかにも由緒有りげな禅寺があった。なかなか広い墓地があり、本堂の裏には見上げるほどの欅の巨木があった。内科医の診察を受けたグレコ母さんは結膜炎であることが判明、目薬を処方してもらう。近くの白州道の駅で新鮮な野菜を買い、曇天の空が晴れで暑くなってきたのでバニラとブルーベリーのソフトクリームを食べて帰る。
 帰途、歩ら里という店に寄る。素敵な夏帽子の展示販売をしていたが、グレコ母さんは先日ここで買った服を8月に行われる若い友人の結婚式に着ていくつもりで、その服に合うショールが欲しかったのだ。彼女が店の3人の女性とショールについてあれこれおしゃべりしている間、夏帽子の展示してある部屋にもどると、東側の壁は一面ガラス張りなのだが、開放された入り口からいつの間に入ったのか、大きな蝶が明るい外に出ようとそのガラス窓にに羽をぶつけながらバタバタしている。近づいて見ると、一目でわかった、懐かしいオオムラサキだ。子供の頃にはよく見かけたが、オオムラサキを市のシンボルにしている北杜市に移ってからも今まで見たことがなかった。店の主人が言うには、今年は早いけれども、この季節になると、一日に何頭も下の谷から上がってきて店内に迷い込んでくるという。そうだ、蝶々の数え方も何頭というのだったと思いながら、そういえば、下の谷には、まだ行ったことがないけれども、深沢温泉があり、もう廃業したようだが、NHKの「小さな旅」という番組でもう故人である深沢温泉の主人がオオムラサキを大切にしていたと2年ほど前に紹介されていたことを思い出した。オオムラサキは羽音を立てながら飛ぶということだったが、実際にかなり大きな音がした。