日影沢を散策する7ーオミナエシは天国の色(Aug. 30, 2006)

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 帰途、先日カラスアゲハを撮影した場所の近くでアゲハチョウを見つけた。種類は何か不明である。地面に下りてさかんに羽をばたばたしている。そっと近づき、ともかく連続撮影をするが、光も乏しく思うように撮影できない。もっと近づき、腰を屈めようとしたら、トラックが急に姿を現し、アゲハは飛んで行ってしまった。辛抱強く待てばアゲハがまた来ることはわかっていたが、もう森から去る時間だった。
 アゲハが撮影できなかったことで、200枚以上撮影したのに物足りなさが残った。車を運転しながら、コスモスの咲いているのを見つけると、車から降りずに窓から撮影する。狭い道なのでいちいち車から降りていたら、往来の車に迷惑なのだ。コスモスは桂の森を背景に撮影できたので満足であったが、しかし、まだまだ物足りなさは解消されない。と、助手席の窓が黄色に包まれた。人家の庭にオミナエシが群生しているではないか。かなり行き過ぎてから、Uターンのできる場所を見つけてあわててもどった。
 そこは圏央道のジャンクションの工事現場に至る脇道があるところで、出入りする車の誘導をする旗を持ったおじさんが立ち番をしていた。別におじさんに断る必要もないけれども、オミナエシを撮影したいので車をしばし停めさせてもらいますと断ると、写真撮影をする人が多いのかおじさんも慣れたもので笑顔で応じてくれる。ファインダーを覗くと、そこは天国の黄金色に溢れていた。セセリが何匹か嬉しそうに花から花へ飛び回っている。オミナエシが秋草の中にぽつんと抜きん出て咲いているのもよいものだけれども、こうして黄色い花が何十にも重なっている様はほんとうに幻想的でさえあった。