恩方から旧甲州街道を散策する3ームクゲとクロアゲハ(Aug. 31, 2006)

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 興慶寺の山門を下ると墓地である。階段状になっている。住職の趣味なのか(こんな書き方をすると怒られるかな)、それとも、墓地の斡旋をしているような事務所の建物があったから、その会社の商売上の戦略なのか、薔薇が植えられているのには驚いた。何しろ卒塔婆の脇に薔薇が咲いているのだ。和洋折衷、何とも不思議な光景だった。
 田舎の墓地にはむくげが多かったから、ぼくにとってはお墓からイメージする花はむくげである。お盆の墓参りがちょうどむくげの花期と重なっていたことも大きい。だから、むくげはぼくの中ではいつもわびしげな花の代表である。花は華やかなのに、ちょっとくすんだ緑色の葉っぱの量が多いことも、わびしげな印象を増幅させていたのかもしれない。調べたことはないけれども、墓の近くにむくげを植えるというのは何かいわれがあるのだろうか。
 興慶寺の墓地にもむくげが咲いていた。クロアゲハが紅紫色の花の中にもぐりこむようにして蜜を吸っていた。白いむくげの花には花粉まみれの虫がいる。白いむくげの花を背後から撮影してみた。光が花の中心の紅の部分を通過して何ともきれいた。